2025/06/13
派遣社員でも有給休暇は取れる!知っておきたい基本ルールとマナー
「派遣で働いているけど、有給休暇はもらえるの?」
そんな疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、派遣社員の方でも条件を満たせば有給休暇は付与されます。
今回は、派遣社員の皆さんが安心して有給休暇を取得できるよう、その基本的なルールや、取得する際のマナーについて詳しく解説していきます。
1.有給休暇の基本的なルールを理解しよう
有給休暇は、労働基準法で定められた労働者の権利です。
正社員、パート、アルバイト、そして派遣社員であっても、以下の条件を満たせば付与されます。
- 雇入れの日から6ヶ月間継続して勤務していること
- 全労働日の8割以上出勤していること
派遣社員の場合、この「6ヶ月間継続勤務」は同じ派遣会社から就業していることが前提となります。もし途中で欠勤が多く、6ヶ月間のうち8割以上の出勤ができていない場合は、有給休暇は付与されません。
2.勤続年数と付与日数
有給休暇の付与日数は、勤続年数によって増えていきます。
勤続年数 | 付与日数 |
6ヵ月 | 10日 |
1年半 | 11日 |
2年半 | 12日 |
3年半 | 14日 |
4年半 | 16日 |
5年半 | 18日 |
6年半 | 20日 |
※パートやアルバイトなど、勤務日数・時間が少ない方は、その割合に応じて付与日数が変わります。
また、付与された有給休暇は2年が有効期限です。期限を過ぎると消滅してしまうため、計画的に取得するようにしましょう。
3.有給休暇取得の義務化で取得しやすくなった!
2019年4月1日から施行された「働き方改革」の一環として、年10日以上の有給休暇が付与される労働者に対して、会社は年間5日の有給休暇を必ず取得させることが義務付けられました。これは派遣社員にも適用されます。
これまで「有給休暇は労働者の権利なのに取りにくい…」と感じていた方も多いかもしれません。しかし、この法改正により、会社は労働者に最低5日の有給休暇を取得させなければ罰則の対象となるため、以前よりも有給休暇を取りやすい環境になっています。
もし、会社がこの義務に違反した場合、30万円以下の罰金が科せられます。
そのため、皆さんも安心して有給休暇の取得を申請できるようになったのです。
4.有給休暇を取得する際のマナー
有給休暇は労働者の大切な権利ですが、円滑に取得するためにはいくつかのマナーも意識しておきましょう。
(1)早めに申請する
派遣スタッフが有給休暇を取得する際は、派遣会社と派遣先企業の両方に申請が必要です。
急な申請は派遣先企業の業務に支障をきたす可能性があるため、できるだけ早めに申請するように心がけましょう。
具体的に休む理由を伝える必要はありませんが、休暇を取得することを事前に同僚や正社員の方に伝えておくことで、業務の引き継ぎや調整がスムーズに進み、周囲に余計な負担をかけることを防げます。
もし、「職場の雰囲気が有給休暇の相談をしづらい…」と感じる場合は、まずは派遣会社の担当者に相談してみてください。担当者が間に入り、スムーズな申請をサポートしてくれます。
(2)休暇明けは業務状況の確認を
有給休暇を終えて出勤したら、まずは自分が休んでいた間の仕事に何か変化があったか確認しましょう。業務内容の変更や納期の早まり、緊急の連絡などがないか、しっかりと把握することが大切です。
また、周りの方々への感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。「お休みありがとうございました」「何か問題ありませんでしたか?」など、一言声をかけることで、良好な人間関係を維持し、次回の有給休暇申請もスムーズに進みやすくなります。
5.まとめ
有給休暇は、皆さんの心身のリフレッシュに欠かせない大切な制度です。
労働者の権利として認められたものですので、ルールとマナーを守って積極的に活用し、ワークライフバランスを充実させていきましょう。
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