2025/06/20
【給与だけじゃない!】福利厚生で変わる働きやすさの秘密とは?
「働きやすさ」を考える上で欠かせない要素の一つ、福利厚生についてしっかりと理解できていますか?
給与や職種はもちろん大切ですが、実はこの福利厚生が、皆さんのワークライフバランスや仕事への満足度を大きく左右することがあるんです。
「福利厚生って具体的に何があるの?」「企業はなぜ福利厚生に力を入れるの?」といった疑問に、分かりやすくお答えしていきます。
1.福利厚生とは?給料以外の「働くあなた」を支える制度
福利厚生と聞くと、漠然としたイメージを持つ方もいるかもしれません。
簡単に言うと、企業が従業員(とその家族)に対して、給与やボーナスとは別に提供する「プラスアルファ」の報酬やサービスのことです。
これは、従業員が安心して長く働ける環境を整えることを目的としています。具体的には、毎日の通勤手当や住宅手当といった金銭的な補助から、リフレッシュ休暇や社員食堂、レジャー施設の割引など、その形は多岐にわたります。企業によっては、個性豊かな独自の福利厚生を導入しているところも増えています。
この制度の対象は、その企業で働くすべての従業員です。
正社員だけでなく、パートや契約社員、そして私たちのような人材派遣会社の派遣社員も含まれます。
2020年4月1日からは「パートタイム・有期雇用労働法」と「改正労働者派遣法」が施行され、正社員と非正規社員の間の不合理な待遇差が禁止されました。
これにより、原則として同じ業務に従事していれば、誰もが同じ水準の福利厚生を受けられることになったんです(ただし、派遣社員の場合は、派遣元の会社の福利厚生が適用されます。
2.知っておきたい!福利厚生の2つの柱
福利厚生は、大きく「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に分けられます。
(1)法定福利厚生
法定福利厚生は、法律で企業に導入が義務付けられている制度です。これがないと、企業は法律違反になってしまいます。
主なものは、皆さんも耳にしたことがあるであろう以下の6つです。
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 子ども・子育て拠出金
- 雇用保険
- 労災保険
これらの費用は、企業が全額または一部を負担しています。私たちが病気や怪我の時に医療を受けられたり、老後の生活に備えられたり、万が一の時に失業手当を受け取れたりするのは、この法定福利厚生があるからなんです。
(2)法定外福利厚生
一方、法定外福利厚生は、企業が独自の判断で導入している制度です。これは法律で義務付けられていないため、内容は企業によって様々。だからこそ、その企業の「従業員を大切にする姿勢」や「個性」が色濃く現れる部分と言えるでしょう。
例えば、こんな福利厚生があります。
- <休暇>病気休暇、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇など、法定以上の休暇制度
- <健康>人間ドック費用補助、フィットネスクラブ利用補助、メンタルヘルス相談など、従業員の健康をサポート
- <住まい>住宅手当、社員寮の提供、引っ越し費用の補助など、生活の基盤を支える制度
- <育児・介護>企業内保育施設の設置、育児・介護休暇の延長、時短勤務制度など、ライフイベントに合わせたサポート
このように、法定外福利厚生は企業の理念や文化が反映されやすく、求職者にとって大きな魅力となることが多いです。
3.企業が福利厚生に力を入れる理由とは?
福利厚生は、従業員にとって「嬉しい」制度であることは言うまでもありません。
しかし、企業側から見ると、コストがかかるように思えるかもしれません。ですが、実は企業にとっても、福利厚生は非常に重要な「投資」なんです。
(1)優秀な人材の確保と定着
福利厚生が充実している企業は、求職者にとって大きなアピールポイントとなります。他社との差別化を図り、優秀な人材を獲得しやすくなるだけでなく、従業員満足度が高まることで、離職率の低下にも繋がります。
(2)従業員のモチベーションと生産性向上
働きやすい環境が整っていると、従業員は安心して仕事に集中でき、モチベーションもアップします。健康面や生活面でのサポートがあることで、心身の負担が軽減され、結果的に業務効率や生産性の向上にも繋がります。
(3)企業イメージの向上
福利厚生に力を入れている企業は、「従業員を大切にしている」という良い企業イメージを社会に発信できます。これは、企業のブランド価値向上や、新たな人材獲得、社会的な信頼にも繋がります。
(4)節税効果
福利厚生にかかる費用は、一定の条件を満たせば**「福利厚生費」として経費計上**できるため、法人税の削減効果も期待できます。
4.仕事探しで「福利厚生」を見る際の賢いポイント
転職活動や仕事探しで企業を選ぶ際、福利厚生はぜひチェックしたい項目です。
手厚い福利厚生は、長期的なキャリア形成や働きやすさに直結します。もしかしたら、給与が少し高くても福利厚生が少ない企業よりも、福利厚生が充実している企業の方が、入社後に「ここで働いてよかった」と感じるかもしれません。
企業の福利厚生については、採用サイトや求人情報で確認できます。さらに詳しく知りたい場合は、企業説明会や面接で直接質問してみるのも良いでしょう。
ただし、面接で質問する際は、「御社で長く貢献していきたいと考えており、御社の社員の方が安心して働ける環境について教えていただきたく…」といったように、働く意欲と合わせて質問すると、より良い印象を与えられます。
しかし、福利厚生だけで企業を決めてしまうのは、少しリスクがあります。「自分は何をしたいのか」「どんな働き方が理想なのか」といった、仕事内容や企業文化との相性も非常に大切です。法定外福利厚生は、企業の経営状況によって変更される可能性もゼロではありません。
大切なのは、自分のキャリアプランや仕事への価値観と照らし合わせながら、福利厚生を含めた総合的な視点で企業を評価することです。自分にとって何が一番重要なのか、優先順位をつけて考えてみましょう。
5.まとめ:福利厚生は「より良い働き方」への道標
今回は、福利厚生の重要性や種類、企業が導入するメリット、そして仕事選びにおけるチェックポイントについてお話ししました。
福利厚生は単なる「おまけ」ではなく、皆さんの働きがいや安心感、そして長期的なキャリア形成を支える大切な制度です。給与や仕事内容だけでなく、福利厚生にも目を向けることで、より自分に合った「働きやすい会社」を見つけることができるでしょう。
皆さんの仕事探しが、より充実したものとなることを願っています。
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