2025/10/15
インボイス制度って結局なに?派遣・副業するなら知っておきたい基本の「き」
テレビやネットで「インボイス制度」って言葉、よく聞きますよね。「なんだか難しそうだし、自分には関係ないかな?」と思っていませんか?
実は、副業をしている人や、将来的にフリーランスとして働きたいと考えている人には、とても大切なルールなんです。
今回は、インボイス制度が始まってちょうど2年が経った今、知っておくべきポイントを、誰にでもわかるようにシンプルに解説します。
1.まず、派遣社員の方は安心して!
派遣会社に雇用されている方(正社員、契約社員、パート・アルバイトも含む)は、基本的にインボイス制度について直接何か対応する必要はありません。
なぜなら、みなさんが受け取るお給料や税金の手続きは、すべて会社が行ってくれるからです。「派遣で働いているだけ」という方は、ひとまず安心してくださいね。
2.副業やフリーランスの方は要注意!
「派遣で働きながら、空いた時間で個人でWebライターやハンドメイド作品の販売をしている」「将来はフリーランスとして独立したい」と考えている方は、インボイス制度が深く関わってきます。
すごく簡単に言うと、インボイス制度は「消費税のルールが変わる制度」です。
今までは、個人で仕事を受けている人(フリーランスや個人事業主)は、取引先からお金をもらうときに「消費税分を上乗せして請求」することができました。
でも、インボイス制度が始まってからは、取引先の企業が「消費税分をちゃんと控除したい(節税したい)」と考えた場合、「インボイス(適格請求書)」という特別な請求書が必要になったんです。
例を挙げると…
あなたがWebライターとして、ある会社からお仕事を引き受けたとします。
・インボイス制度が始まる前 「ライティング料10,000円+消費税1,000円=合計11,000円」を請求できました。会社側は、皆さんに払った消費税1,000円を「経費」として処理していました。
・インボイス制度が始まって2年後の今 会社は「インボイス(適格請求書)」がないと、消費税1,000円を「経費」として処理しにくくなりました。 |
もしあなたが「インボイス」を発行できない場合、会社は消費税分を損してしまうことになります。そのため、「インボイスを発行できる人に仕事を頼みたい」と考える企業が増えているんです。
これが、副業やフリーランスの方がインボイス制度を知っておくべき最大の理由です。
3.今から知っておくべきこと3つのポイント
制度が始まって2年が経ち、今ではインボイスに対応していることが「当たり前」になりつつあります。この状況で、副業やフリーランスとして働くあなたが知っておくべきことをまとめました。
①取引先に確認してみる
今、副業をしているなら、取引先に「インボイス制度への対応状況は?」と聞いてみましょう。もしあなたが「インボイス(適格請求書)」を発行できない場合、今後の取引について話し合うきっかけになります。
②「登録するかどうか」考えてみる
インボイスを発行するためには、税務署に申請して「適格請求書発行事業者」に登録する必要があります。登録すると、今まで免除されていた消費税を国に納める義務が発生します。「登録するメリット(仕事が増えるかも)とデメリット(消費税を納める)を比べて、どうするか決める」ことが大切です。
③専門家に相談することも視野に
「結局、自分はどうすればいいの?」と悩んだら、一人で抱え込まず、税理士など専門家に相談することも有効です。今は初回無料相談を受け付けているところも多いので、一度話を聞いてみるのもいいでしょう。
4.まとめ
インボイス制度は、あなたの働き方や収入に直接関わる大切なルールです。
派遣スタッフとして働きながらも、いつかフリーランスとして独立したい、あるいは副業を本格的にしたいと考えているなら、少しずつでも知識を深めておくことが、未来のキャリアにつながります。
「なんだか難しそう」という気持ちは一旦置いておいて、まずは「自分には関係あるかな?」という視点から、この制度を考えてみてくださいね。
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