2026/09/04投稿者:広報担当

シルバーウィーク前に要チェック!派遣スタッフの「有給休暇」と「長期休暇」を巡るトラブル防止策

8月も終わり、そろそろ「シルバーウィーク(秋の大型連休)」のスケジュールが気になり始める頃ではないでしょうか。

 

派遣スタッフを迎え入れている現場において、この連休前後に急増するのが「有給休暇」と「長期休暇」に関する労務トラブルです。「派遣先と派遣元で認識が違った」「現場の空気で休みづらい」といった小さな行き違いが、後に大きな不信感や離職に繋がってしまうことも少なくありません。

 

今回は、連休前後の慌ただしい時期をスムーズに乗り切るために、企業担当者が押さえておくべき「有給と長期休暇のトラブル防止策」を整理しました。

 

 

1.有給休暇は「スタッフの権利」という大前提を再確認

まず、有給休暇は法律で定められたスタッフの正当な権利です。派遣先企業が「連休前後で忙しいから休むな」と有給の取得を拒否することはできません

 

時折、現場の指揮命令者から「みんな出勤しているのに、あの人だけ前後に有給を取って大型連休にするのは困る」という声が上がることがあります。しかし、派遣先には有給休暇の「時季変更権(休暇の時期をずらしてもらう権利)」はありません。

トラブルを防ぐコツは以下の通りです。

 

(1)事前の周知徹底

シルバーウィーク期間中の営業日や稼働状況を、可能な限り早めにスタッフへ伝える。

 

(2)協力の依頼

強制ではなく、「連休前後で出荷が重なるため、もし可能であればこの日の休暇は避けていただけると助かる」という、相談ベースでのコミュニケーションを意識する。

 

 

関連記事:派遣でも有給休暇ってもらえるの?仕組みと注意点を解説

 

 

2.「派遣先のカレンダー」と「スタッフの契約」のズレを埋める

もっともトラブルになりやすいのが、派遣先企業が設定する大型連休(会社カレンダー)と、派遣スタッフとの契約内容のズレです。

 

(1)「派遣先が休み=派遣スタッフも休み」ではない

派遣契約が「週5日勤務」で締結されている場合、祝日の飛び石などで派遣先企業が独自に休業日を設定しても、スタッフの契約上の勤務日であれば「出勤(または有給使用)」扱いとなります。

 

(2)契約変更・休業の検討

派遣先が連休の谷間などを休業とする際、スタッフの出勤日をどう扱うかは契約次第です。もし現場を完全に閉めるのであれば、契約内容や給与補償(休業手当)などの調整が必要になるため、必ず早めに派遣会社へご相談ください。

 

現場の判断だけで「会社が休みだからみんな来なくていいよ」と伝えてしまうと、給与補償の有無や有給消化の強制などでトラブルになります。

 

 

3.「休みづらい空気」が最大の離職リスク

法令違反ではないとしても、現場の空気感はスタッフの定着率を左右します。特に社員自身が有給を消化しにくい環境だと、派遣スタッフもそれに倣って「連休に合わせて休みます」と言い出しにくい状況が生まれます。

この「遠慮」や「不公平感」が積み重なると、連休明けてから突然「辞めます」という連絡が来るリスクが高まります。

 

(1)意識的な声かけ

連休や有給取得を希望するスタッフに対し、「連休中、ゆっくり休んでリフレッシュしてきてね」と一言添えるだけで、スタッフの心理的負担は大きく軽減されます。

 

(2)取得しやすい環境づくり

管理職やリーダーが率先して有給を消化する姿を見せることも、職場の雰囲気改善には有効です。

 

 

スタッフが安心して働ける環境づくりの基本をおさらいしてみよう!

 

 

4.まとめ:丁寧な事前確認が、安定した現場を作る

秋の行事や連休前後は現場も慌ただしくなり、つい細かな連絡を省略したくなる時期です。しかし、休みに関するトラブルはスタッフの帰属意識に直結する非常にデリケートな問題です。

 

  1. 契約内容(勤務日・連休中の稼働)を早期確認する
  2. 派遣先都合の休業が発生する場合は、早めに派遣会社へ相談する
  3. 休暇を申請しやすい「温かい声かけ」を心がける

この3つを意識するだけで、スタッフの満足度は大きく変わります。ルールを守りつつ、互いに気持ちよく秋の連休を過ごせる環境を一緒に作っていきましょう!