2025/11/14投稿者:広報担当

派遣社員から派遣先企業への転職(直接雇用)はアリ?

「今働いている派遣先企業が働きやすい」

「このまま正社員として長く働きたい」

と感じる派遣社員の方は多いでしょう。

 

派遣社員として経験を積んだ後、そのまま派遣先企業に直接雇用されることは、あなたのキャリアにおける大きな転機となり得ます。特に企業側も、業務を熟知した人材を採用できるため、双方にとってメリットがあります。

 

しかし、知っておくべきメリットとデメリットが存在します。

ここでは、派遣先企業への転職、特に正社員登用を目指す際の注意点と、成功のための具体的なステップをご紹介します。

 

 

1.派遣先企業へ転職するメリット

派遣社員から直接雇用されることには、他の転職活動にはない、独自の大きなメリットがあります。

 

(1)職場環境や仕事内容のミスマッチがない

これが最大のメリットです。既に派遣社員としてその企業で働いているため、職場の雰囲気、上司や同僚との人間関係、具体的な業務フローなど、入社後のギャップがほとんどありません。

一般的な転職では、入社後に「思っていたのと違った」というミスマッチが起こりやすいですが、あなたは既に企業文化を理解しているため、安心して働き始めることができます。

 

(2)選考で有利になりやすい

企業側にとって、あなたのスキルや勤務態度が保証されているため、採用のリスクが低くなります。派遣期間中の実績がそのまま評価の対象となるため、通常の選考ルートよりも正社員登用のハードルが下がりやすい傾向にあります。

これは、あなたのこれまでの努力が評価され、キャリアアップにつながる具体的な機会です。

 

(3) 雇用と収入の安定が得られる

派遣社員は有期雇用が基本ですが、正社員として直接雇用されることで、雇用の安定が得られます。また、賞与(ボーナス)や退職金制度の対象となり、年収アップにつながるケースが多いです。

特に、無期雇用派遣(常用型派遣)で働いている方にとっても、派遣会社の福利厚生ではなく、派遣先企業の福利厚生を受けることで、待遇が大きく改善される可能性があります。

 

 

 

2.派遣先へ転職するデメリットと注意点

魅力的な選択肢ですが、デメリットや注意すべき点もあります。

 

(1)派遣社員との立場の違いに戸惑う可能性がある

正社員になると、派遣社員時代にはなかった責任の重い業務や異動、残業などが求められることが増えます。また、周囲からの期待値も高くなるため、「以前よりもプレッシャーを感じる」と感じるかもしれません。

給与がアップしても、それに見合った役割を果たす必要があることを理解しておきましょう。

 

(2)派遣元との調整が必要になる

派遣法に基づき、派遣先企業と派遣元企業の間には契約が存在します。直接雇用への切り替えには、派遣元企業(あなたの所属する派遣会社)の理解と協力が不可欠です。

円満に手続きを進めるためにも、まずは派遣会社の担当者に相談するのが最良の方法です。

 

(3)給与水準の確認が重要

年収アップを目指して転職するにもかかわらず、提示された給与が、市場の同じ職種の正社員の平均水準よりも低い場合があります。

これは、企業側が「派遣時の給与をベースに少し上乗せする」という考えを持つことがあるためです。内定をもらった際は、提示された条件があなたのスキルや市場価値に見合っているかをしっかりと確認しましょう。

 

 

3.成功するための具体的なステップ

派遣先企業への転職を成功させるために、以下のステップで準備を進めましょう。

 

STEP1:上司・担当者への意思表示

まずは直属の上司や、派遣会社の担当者に「正社員として働きたい」という意思を具体的に伝えます。

 

STEP2:実績の積み上げ

正社員登用の話が出る前から、責任感を持って業務に取り組み、目に見える成果を出すことが重要です。これが評価の根拠になります。

 

STEP3:条件交渉の準備

提示された給与や待遇に納得できない場合は、これまでの実績を根拠に交渉の余地があるかを検討します。

 

STEP4:円満な退職手続き

派遣元企業との関係を良好に保ち、契約期間の終了に合わせてスムーズに手続きを進めることが、新しいスタートを切るための鍵です。

 

 

 

4.まとめ

派遣社員から派遣先企業への直接雇用は、キャリアアップの明確な道筋の一つであり、雇用の安定と年収アップを目指す方に非常におすすめの選択肢です。

デメリットを理解し、現在の働き方でしっかりと成果を出すことができれば、あなたが望む新しい働き方はすぐそこに見えてきます。

 

まずは勇気を出して、派遣会社の担当者や派遣先の上司に、あなたの想いを伝えてみましょう!